不動産業者の私が最初に考える3つのこと
こんにちは。本間です。
最近、「親が持っている別荘を相続する予定です」というご相談をいただく機会が増えています。
その際によく聞かれるのが、
「売った方がいいでしょうか?」
「残しておいた方がいいでしょうか?」
というご質問です。
不動産業者なので「売りましょう」と言うと思われるかもしれませんが、実は私は最初から答えを決めていません。
なぜなら、別荘は普通の不動産とは少し違うからです。
家族との思い出が詰まっていたり、長年大切に使われてきた場所だったりすることが多く、単純に損得だけでは判断できないことが少なくありません。
今日は、私がそのようなご相談を受けた際に考えていることをお話ししたいと思います。
① 本当に使う予定があるか

最初に考えるのは、
「今後、本当に使う予定があるのか」
ということです。
ここで大切なのは、
「いつか使うかもしれない」
ではなく、
「来年使う予定があるか」
です。
別荘やリゾートマンションのご相談を受けていると、
「子どもが使うかもしれない」
「定年後に利用するかもしれない」
というお話をよく聞きます。
もちろん、その可能性もあると思います。
ただ、気が付けば5年、10年と利用しないまま時間だけが過ぎてしまうケースも少なくありません。
もし具体的な利用予定がないのであれば、一度立ち止まって考えてみる価値はあると思います。
② 維持費は想像以上にかかる
別荘は持っているだけでも費用がかかります。
固定資産税はもちろんですが、
・草刈り
・樹木の伐採
・水道設備の維持
・浄化槽の管理
・建物の修繕
など、意外と見落としがちな費用があります。
また、リゾートマンションの場合は、
・管理費
・修繕積立金
が毎月発生します。
もちろん、気に入って利用しているのであれば必要経費だと思います。
しかし、
「誰も使っていない」
「何年も行っていない」
という状態であれば、負担だけが残ってしまいます。
相続後に後悔しないためにも、一度年間の維持費を計算してみることをおすすめします。
③ 思い出は査定できない
一方で、私はすべての別荘を売るべきだとも思っていません。
別荘には、数字では表せない価値があります。
子どもの頃に家族でバーベキューをした場所。
夏休みのたびに訪れた思い出の場所。
亡くなったご両親と過ごした時間。
こうした価値は、不動産会社の査定書には載りません。
実際にご相談を受けていても、
「売却したけれど少し寂しい」
というお話を聞くことがあります。
逆に、
「残しておいて良かった」
という方もいらっしゃいます。
だから私は、
「売れるから売りましょう」
とも、
「思い出があるから残しましょう」
とも言いません。
その場所がご家族にとってどのような存在なのかを、一度ゆっくり考えていただきたいと思っています。
まとめ
相続した別荘を売るべきか、残すべきか。
正解は人それぞれです。
ただ、私がご相談を受けていて感じるのは、
「売るか残すか」
よりも、
「しっかり考えて決めたか」
の方が大切だということです。
別荘やリゾートマンションは、一般の住宅以上に思い出が詰まっていることが多いものです。
もし今、相続や売却で迷われている方がいらっしゃいましたら、答えを急がず、ご家族で一度話し合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。
そのうえで、不動産としての価値や維持費、将来の見通しを知りたい場合はお気軽にご相談ください。
皆さまが後悔のない選択をできることを願っています。
