こんにちは、本間です。
リゾートマンションの内覧に行ったら、皆さんはどこを見ますか?
室内の状態や間取り、窓からの眺望、大浴場などの共用施設。冬に利用する方なら、駐車場やスキーロッカーも気になるところだと思います。
私ももちろん一通り確認しますが、物件へ行くと必ずチェックする場所がもうひとつあります。
それが、エントランスなどにある掲示板です。
何となく通り過ぎてしまいそうな場所ですが、実はここを見ていると、物件資料だけでは分からない「今、このマンションで何が起きているのか」が見えてくることがあります。
物件資料には載っていない「最近のマンション事情」
マンションの物件資料を見れば、築年数や戸数、管理費、修繕積立金、駐車場、共用施設など、基本的な情報は確認できます。
ただ、それだけでは分からないこともあります。
例えば、大浴場の利用時間が最近変更された。
共用施設がメンテナンスのため一時的に利用できない。
駐車場の利用方法が変わった。
そんな比較的新しい情報が掲示されていることがあります。
特にリゾートマンションは、所有者が毎日生活しているとは限りません。
週末だけ利用する方もいれば、夏や冬のシーズンを中心に利用する方、数か月ぶりに訪れる方もいます。
そのため、久しぶりにマンションへ行ってみたら、
「あれ、大浴場の時間が変わっている」
なんてこともあります。
管理規約や物件概要がマンションの基本情報だとすれば、掲示板はもう少しリアルタイムな「最近のお知らせ」に近い存在です。
だから私は、物件の調査や内覧でマンションを訪れたときには、なるべく確認するようにしています。
雪国のマンションでは「水」に関する掲示もよく見ます
湯沢など雪国のリゾートマンションで特に気になるのが、冬場の水回りです。
実際に掲示板を見ていると、
「元栓の閉め忘れにご注意ください」
「水抜きが行われていなかったため漏水事故が発生しました」
といった注意喚起を見かけることがあります。

普段雪の少ない地域で生活している方には、あまり馴染みがないかもしれません。
しかし、冬に気温が大きく下がる地域では、水道管の凍結によるトラブルを防ぐため、水抜きなどの対応が必要になるマンションがあります。
しかもリゾートマンションの場合、毎日生活している住戸ばかりではありません。
冬に数日滞在して、次に来るのは数週間後。
そんな使い方も珍しくないため、退室時の元栓や水抜きが重要になってきます。
もちろんマンションによって設備や運用方法は異なりますので、すべての物件で同じ対応が必要なわけではありません。
だからこそ、そのマンションではどういう使い方をする必要があるのかを知っておくことが大切です。
こうした情報は不動産会社や管理会社から説明されることもありますが、掲示板を見て初めて「あ、このマンションではここに注意した方がいいんだな」と気付くこともあります。
ときには「熊が出ました」なんて掲示も

そして、リゾートマンションならではだなと思った掲示もあります。
以前、山あいのマンションを訪れたときに見かけたのが、
「熊が出ました。ご注意ください」
というお知らせ。
さすがに街にある一般的なマンションでは、なかなか見かけません(笑)。
ただ、考えてみればリゾートマンションの周辺には山や森林が多く、野生動物が暮らす環境と人の生活圏が近い場所もあります。
これも、その地域で過ごすうえでは大切な情報です。
リゾート物件というと、つい「山がきれい」「自然が豊か」という良いところに目が向きますが、自然が近いということは、その土地ならではの注意点もあるということ。
熊出没のお知らせまで物件概要に書かれていることはまずありませんので、これも現地へ行って初めて分かる情報のひとつですね。
注意書きが多いから「管理が悪い」とは限りません
掲示板を見ると、
「ゴミの分別をお願いします」
「夜間の騒音にご注意ください」
「共用部分に私物を置かないでください」
など、いろいろな注意書きが貼られていることがあります。
こういう掲示がたくさんあると、このマンション、トラブルが多いのかな?
と思う方もいるかもしれません。
でも、私は掲示物の多さだけで管理の良し悪しを判断することはできないと思っています。
何か問題が発生したため掲示されている場合もありますが、問題が起きる前の注意喚起かもしれません。
逆に、実際に問題が起きた際、管理会社や管理組合が状況を把握し、所有者や利用者へきちんと周知しているとも考えられます。
大切なのは、貼り紙一枚を見て「良いマンション」「悪いマンション」と決めることではありません。
気になる掲示があったら、その内容をもう少し確認してみる。
私はそのきっかけとして掲示板を見ています。
気になることがあれば、その先を確認します
例えば、
「大浴場設備改修のお知らせ」という掲示があったとします。
工事をしているというだけで、悪い話とは限りません。必要な設備更新をきちんと行っているとも考えられます。
ただ、購入を検討しているのであれば、
「どのくらいの工事なのか」
「いつまで利用できないのか」
「今後、大きな修繕が予定されているのか」
といったことは確認しておきたいところです。
その場合は、必要に応じて管理会社へ確認したり、総会議事録や長期修繕計画などの資料を確認したりします。
国土交通省も中古マンションを購入する際には、直近の総会議事録を確認することで管理規約の変更や管理費・修繕積立金、大規模修繕など、そのマンションが現在どのような課題に直面しているのかを知ることができるとしています。
つまり、掲示板だけで何かを判断するのではなく、
「気になることを見つける入口」
として使うわけです。
リゾートマンションは室内だけ見ても分からない
中古マンションですから、室内の状態はもちろん重要です。
ただ、室内については購入後にリフォームしたり、設備を交換したりできる部分もあります。
一方で、大浴場やエレベーター、駐車場、給湯設備などの共用部分や、マンション全体の管理は、一人の所有者だけで変えられるものではありません。
特にリゾートマンションは、大浴場やサウナ、プール、スキーロッカーなど、一般的なマンションより共用施設が充実している物件も多く、その管理や運営状況は実際の使い勝手にも関わってきます。
そのため私自身、物件を見に行くときは室内だけでなく、エントランスや廊下、大浴場、駐車場、ゴミ置場など、共用部分もなるべく見るようにしています。
そして、その流れで掲示板もチェックする。
一見地味ですが、意外と大事なところです。
掲示板にはそのマンションの日常が少し見えます
物件サイトを見れば、価格や間取り、管理費、築年数などは分かります。
でも、最近どんな工事があったのか。
施設の利用時間が変わっていないか。
どんなことに注意して利用する必要があるのか。
そして、ときには熊が出ていないか(笑)。
そこまでは、なかなか物件情報には載っていません。
掲示板を見れば、そのマンションのすべてが分かるわけではありません。
ただ、そこには所有者や利用者が実際に過ごしているマンションの「日常」が少しだけ表れています。
これからリゾートマンションを内覧する機会があれば、室内や眺望、大浴場を見るついでに、エントランスの掲示板もちらっと覗いてみてください。
「へぇ、こんなことまで書いてあるんだ」
という発見があるかもしれません。
施設の最新情報から、季節ごとの注意事項。実際に暮らしているからこそ分かるちょっとしたお知らせまで、掲示板には意外といろいろな情報が載っています。
物件資料だけでは分からない、そのマンションの「今」が少し見えてくるのでおすすめです。
